米自動車大手のフォード・モーターは先ごろ、ルーマニアのクラヨバ工場で従業員976人の新規募集を開始したと発表した。クラヨバ工場では今年の晩秋から、欧州市場向けに小型SUV「エコ・スポーツ」の生産を開始する。募集活動は4月から7月末まで実施し、8月から研修を開始する予定。同工場で生産する「エコ・スポーツ」は、欧州市場(ロシアを除く)で販売する。
クラヨバ工場では現在、MPV(多目的車)「Bマックス」と1.0リットルのエコブーストエンジンを生産している。今回の大幅な増員により、同工場の従業員数は2,715人から3,650人以上に増える。
フォードは、「エコ・スポーツ」の生産ラインを整備するため、クラヨバ工場に2 億ユーロを投資し、産業ロボット220台を導入した。
フォードはこれまで、インドのチェンナイ工場で「エコ・スポーツ」を生産してきた。チェンナイ工場では今後も生産を継続し、インド国内市場で販売するほか、国外市場にも輸出する。
フォードは、クラヨバ工場の稼働率をさらに引き上げるため、生産モデルをさらに増やすことも検討している。