電機大手の独シーメンスが先ごろ、ハンガリーにおける鉄道用信号設備と列車運行システムの整備事業を受注した。同社の運行システム「ETCS2」と車両通信システム「GSM-R」を、ブダペスト南郊のケレンフェルドとサーザロムバッタ間を結ぶ20.5キロメートルの区間に設置する。ハンガリー政府によると、落札額は168億フォリント(約5,400万ユーロ)。うち85%を欧州連合(EU)が助成し、15%を政府が支出する。
シーメンスはこのほか、運行指示のためのETCS指令センターと最新の電子式信号施設も設置する。
一方、同プロジェクトに関連して行われる架線の架け替え、踏切の更新、13キロメートルに及ぶ防音壁の設置などは、ハンガリーの建設会社Aヒードなどが参加するコンソーシアムが受注した。総費用は513億フォリントで、新しい昇降口、照明、リフトを備えた駅と駐車場の整備も対象となっている。
プロジェクト全体の完了は2020年夏を予定している。(1HUF=0.39JPY)