仏ルノーのルーマニア子会社ダチアが先ごろ発表した2016年12月通期決算の純利益は1億1,100万ユーロとなり、前期から15%増加した。主力モデルのSUV「ダスター」の販売好調に支えられた。売上高は8.3%増の46億ユーロに拡大した。
「ダスター」の販売台数は前期比12%増の19万779台で、ダチアの世界販売台数32万300台のうち約60%を占めた。
一方、コンパクトカー「サンデロ」、低価格車「ロガン」、ステーションワゴン「ロガンMCV」の販売台数は前期より減少した。
ダチアは売上高の約90%を国外市場が占める。ルーマニア国内の売上高は前期より拡大したものの、輸入中古車に押され、依然として2008年の金融危機以前の水準の40~50%にとどまっている。
ルノーは昨年、ルーマニアに2億ユーロを投資した。2000年以降の投資残高は25億ユーロに達する。