チェコの電力会社エネルゴプロ(Energo Pro)は4日、トルコ最大級の民間水力発電プロジェクト「アルパスラン2(Alpaslan2)」に参画すると発表した。すでに着工されている同事業を母体のトルコ電力会社エネルジサ(Enerjisa)から取得し、3年以内のダムと発電所の完成を目指す。同事業に2億4,000万米ドルを投資する予定だ。
アルパスラン2はトルコ南東部のムシュ県を流れるムラト川にダムを築き、出力280メガワット、年間発電量約860ギガワット時の発電所を整備するプロジェクト。エネルゴプロは同発電所を2059年まで運用するライセンスも取得した。
同事業はエネルジサが2011年4月に国内同業のOzisik Insaat ve Enerjiから取得。2016年の完成を見込んでいたものの、工程半ばで工事が中断していた。今回の取引額は非公表だが、エネルゴプロによるとエネルジサがこれまでに投じた2億5,000万ドルを下回る。
エネルジサはトルコ最大財閥サバンジュ・ホールディングと独エネルギー大手エーオンの合弁企業。