独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車が、インド同業のタタ・モーターズと合弁生産の可能性を探っているもようだ。インド市場における小型量産車の販売拡大を目指すVWグループの戦略に基づくもので、同国に狙いを定めた新しい小型SUVと低価格帯セダンを2019年にも発売する方向で検討している。9日付の現地紙『タイムズ・オブ・インディア』が報じた。
今回の交渉は、VWがタタと3月に戦略提携で基本合意したことに基づく。消息筋によると、新モデル開発では、タタが2月に発表した新プラットフォーム「アドバンスド・モジュラー・プラットフォーム(AMP)」を採用する方向だ。AMPはハッチバックからクロスオーバー、セダン、MPV、SUVまで、多様なモデルに柔軟に対応できる。
シュコダは低価格車が好まれるインド市場で苦戦。ディーラーのサービス不足もあり、昨年の販売台数が前年比13.5%減の1万3,370台へ縮小した。