スロバキア政府、仏PSAの工場拡張を助成

スロバキア政府は10日、仏自動車大手プジョー・シトロエン(PSA)の現地子会社が西部トルナヴァにある工場を拡張するプロジェクトに対して、助成金を供与することを閣議承認した。助成額は1,860万ユーロで、税額控除の形で供与する。PSAは自社調達する1億6,500万ユーロに加える形で投資する。

トルナヴァ工場の拡張は、PSAが昨年末に生産開始したBセグメント(コンパクトカー)の新モデル「シトロエンC3」の増産体制を整備するためのもの。これにより年産能力を現在の30万台から36万台に引き上げ、2020年のフル稼働を目指す。新モデルの生産は18年末に開始し、同工場では18万台を生産する計画だ。

現地通信社TASRによると、シガ経済相は、投資助成金が出なければPSAが「シトロエンC3」の生産を本国フランスに戻す懸念があり、スロバキア政府が交渉に苦心したことを示唆した。420人の雇用創出という観点からも、同国にとっては重要な投資プロジェクトという位置付けだ。

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