米グーグルは5日、ルーマニアで展開するデジタルワークショップ「Atelierul Digital」の利用促進を図るため、ブカレスト、クルージュ、ヤシ、ティミショアラ、コンスタンツァ、ブラショフにある6大学に常設のハブを設置すると発表した。学生を対象に起業家研修やデジタルマーケティング分野のサービスを提供するほか、中小企業向けアドバイスのオンライン窓口の役割も果たす。
ルーマニアの中小企業でウェブサイトなどオンラインツールを利用しているのは全体の22%に過ぎず、ネット通販では5%に留まる。デジタルワークショップはこれら中小企業のビジネス機会拡大の支援を目的とする。これまでに学生、起業家、一般就労者など6万人超が受講し、そのうち45都市で開かれたセミナーを受講した学生は2万人を超える。
デジタルワークショップはグーグルが昨年4月、学生や起業家を対象にしたデジタルマーケティングやインターネットビジネスの無料学習プラットフォームとして立ち上げたもの。オンラインビジネスの立ち上げ、質の高いウェブサイトの開設、オンライン戦略策定など23のテーマで89の講座を提供している。