キルギス共和国のナルン川上流域カスケード型水力発電所建設計画で、チェコのリグラス(Liglass)・トレーディングは10日、同国政府と、建設・稼動・保守契約を結んだ。カスケード型発電所を構成するアクブルン発電所とナルン川第1発電所が対象だ。このほか、他の地域で小型水力発電所10基を建設するプロジェクトの運営業務も受注した。
リグラスは、ナルン川プロジェクトから撤退したロシア国営発電会社ルスギドロが持つ、運営会社の株式50%を3,700万米ドルで取得する。
カスケード式水力発電所は、高低差の小さい水力発電所を流域に連続して設置するものだ。ナルン川プロジェクトでは、上流域にアクブルン、ナルン第1、第2、第3発電所の4つの発電所をを設ける。合計出力は191メガワット以上で、年間15億5,000万キロワット時の発電量を見込む。
今回の2発電所の整備には2億3,000万ドルが投じられる。工期は4年の予定だ。これらの発電所の稼動後、リグラスは残る2発電所の建設も受注することになっている。地元の24.kg通信によると、プロジェクト全体に対するリグラスの投資総額は最大4億ドルに上るという。