高級車大手の独BMWが数十億コルナを投じ、チェコに自動車試験センターを新設するもようだ。日刊紙『ムラダー・フロンタ・ドゥネス』が14日、ピルニー財務相と消息筋の情報として伝えた。BMWが重点を置く電気自動車(EV)・自動運転車の開発に関連すると推測されている。
チェコ運輸省は、北西部に自動運転車も走れる試験用周回路(テストコース)を整備する計画を進めている。また、同地域はBMWがEVを生産するライプチヒ工場や、ミュンヘン工場に近い地の利がある。
さらに、北西部のウースチー州、カルロヴィ・ヴァリ州は失業率が高く、今月、政府による地域産業振興計画の対象地域に指定された。同計画では、伝統的産業から新たな産業への移行(産業構造転換)も重点目標の一つとされており、この点からもBMWの試験センター招致は理にかなう。(1CZK=4.96JPY)