スロバキア・カーナビ開発のシジック、SDLコンソーシアムに参加

スロバキアのナビゲーションソフト開発会社シジック(Sygic)・ナビゲーションシステムはこのほど、オープンソース・プラットフォーム「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する非営利団体「スマートデバイスリンク・コンソーシアム」に加盟した。SDLはスマートフォンと車載システムを連携させるソフトウエアで、運転中にスマホアプリを車載機器から操作することができる。シジックの例では、カーナビアプリを車載機器で操作し、車載モニターに表示させることができるようになる。同社のシュテンクル社長は「ユーザーがクルマの中でどんなアプリケーションでも使えるようにする」というSDLの趣旨に賛同したと理由を述べた。

シジックはすでにSDL仕様の試用版をリリースしており、近く製品版の配信を開始する見通しだ。自動車は開発サイクルが長く、発売時に最先端の電気通信技術やアプリケーションを搭載するのが難しい。このためグーグルやアップルなどが自動車メーカーと提携して車載ソフト事業に乗り出したが、両社のシステムではそれぞれ自社アプリのみ使用可能で、他社が参入しづらい問題がある。オープンソースのSDLはその解決策ととらえられている。

SDLコンソーシアムは、米フォードとトヨタ自動車が今年1月、SDLの業界標準化を目的に設立した。これまでに、富士重工業、マツダ、スズキ、PSAグループ、エレクトロビット、ルクソフト、ジーヴォ、デンソー、クラリオン、KDDI、オンキョーなどが参加している。

上部へスクロール