メキシコ食品大手、ルーマニア同業を完全買収

メキシコの複合企業アルファ・グループ(サンペドロ)は1日、食品子会社シグマ・アリメントス(サンペドロ)がルーマニアの加工肉最大手カローリ・フーズ(Caroli Foods、ブカレスト)の株式51%を買収し、出資比率を100%に引き上げたと発表した。東欧事業を拡大する戦略の一環。取引金額は明らかにされていない。

カローリはハムやソーセージなど加工肉の製造販売を手掛け、「カローリ」、「シシー」、「プリモ」などのブランドを展開する。南部ピテシュティの工場では1,200人以上を雇用。2016年は8,800万ユーロ相当の売上を稼ぎ出した。

シグマは世界有数の冷蔵食品大手で、18カ国で69工場を操業する。従業員数は4万4,000人を超え、売上高は57億米ドルに上る。スペイン食肉大手カンポフリオの買収に伴い、同社と合弁していたカローリの株式49%を取得していた。

アルファグループは食品のほか、自動車部品(ネマク)、石油化学(アルペック)、通信(アクステル)、資源開発(ニューペック)分野で事業を展開。2016年の連結売上高で2,937億8,200万ペソ(158億ドル)、営業利益(EBITDA)で432億5,400万ペソ(23億ドル)を計上した。(1MXN=6.14JPY)

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