伊藤忠商事はこのほど、傘下のドール・アジア・ホールディングス(DAH、シンガポール)を通じて、セルビアのフルーツ加工会社マスター・フルーツに対する出資比率を15%から49%に引き上げると発表した。欧州市場で最も需要の大きい冷凍ラズベリー実商材の供給拠点確保が目的となる。取得額は明らかにされていない。
DAHは北米市場を中心に加工食品事業を展開してきた。今回の株式取得で、同市場に匹敵する規模を持つ欧州での冷凍果実の製造・販売を強化する。
セルビア西部のポジェガに拠点を置くマスター・フルーツは1992年の設立。ラズベリーを中心に果実の加工から輸出までを行っている。