ロイター通信が8月31日にアナリスト及びエコノミスト計20人を対象に行った月次調査で、ロシア経済の見通しが明るくなっていることが分かった。インフレも減速し、中央銀行が金融緩和に転換する公算が高くなっている。
今年の通期経済成長率の予測中央値は1.7%となり、前月値の1.4%から0.3ポイント上昇した。利下げが実施されれば加速する可能性があるという。
通期インフレ率は4.1%の予測で、前月値の4.2%からわずかに低下した。7、8月のインフレ率は4%を切っており、ロシア経済省のほかアナリストらも中銀に利下げの余地が出てきたとみる。アナリストらは政策金利の見通しとして、今月15日の次回会合で8.75%、年末までに8.25%へ引き下げられると予測している。
1年後の通貨ルーブルの対米ドル為替相場予測は、1ドル=61.6ルーブルと前月の61ルーブルよりわずかに低下した。