独自動車部品大手マーレがブルガリアを欧州の生産拠点として強化する。同国のマノレフ副経済相が14日明らかにした。新たな部品生産に着手し、長期的に事業規模を3倍にする計画だ。
マーレは2013年、首都ソフィア近郊のボズリシュテ経済特区に子会社ベーア・ヘラ・サーモコントロール(BHTC)を設立した。同工場では空調制御パネルやブラックボックスを製造し、ダイムラー、ルノー、スカニア、フォルクスワーゲン(VW)などに供給している。研究開発(R&D)部門を含めた従業員数は現在400人で、数年内に600人に増やす。
マーレは世界170の工場でエンジン部品、フィルター、ラジエーター、サーモスタットなどを製造する。南東欧ではブルガリアのほか、ルーマニア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナに拠点がある。2016年の売上高は123億ユーロだった。