三菱自動車は19日、モスクワの南西180キロメートルに位置するカルーガ工場で、11月から中型SUV(多目的スポーツ車)「パジェロスポーツ」の生産を再開すると発表した。ロシア自動車市場の回復を受けたもので、生産再開に伴い新たに約440人を雇用するとともに、来年1月から2交代制で操業する。
三菱自はロシアで経済危機を受け、2015年にパジェロスポーツの生産を停止。タイ工場からロシア市場に出荷していた。今年4-7月になって同国販売台数が市場成長率を5ポイント上回る19%の増加を示したことから、さらなる拡販を目指し、主力車種の一つである同モデルを現地生産に切り替えることを決定した。