ポーランド政府は12日、来年から最低賃金を5%引き上げ、月額2,100ズロチ(493ユーロ)とすることを閣議決定した。時給ベースでは現行の13ズロチから13.7ズロチへの上昇となる。中央統計局(GUS)によると、最低賃金で働いている層は約140万人に上る。
政府は今年6月、最低賃金決定規則に沿って、月額2,080ズロチへの引き上げを提案した。これに対して労組側は、好景気を理由に2,220ズロチを要求。一方で雇用者団体は、企業と消費者の不利益にながるとして2,050ズロチに抑えるよう求めていた。今回の提案はその間をとった形だ。
2,100ズロチは来年のポーランド平均賃金(推定)の47.3%に当たる。ロイター通信によると、これは欧州連合(EU)でも高い水準という。
ポーランドでは、今年初めにも最低賃金が1,850ズロチから2,000ユーロに引き上げられた。(1PLN=30.85JPY)