東芝、トルコへの地熱発電設備納入に向け交渉権獲得

東芝は19日、トルコ電力大手ゾルルエナジー(Zorlu Energy)に対する地熱発電用蒸気タービン及び発電機の納入で交渉権を獲得したと発表した。2020年までに建設予定の3案件が対象で、合計出力は120メガワット相当となる見通し。

対象となるのは、クズレデレ第4地熱発電所、同第5地熱発電所、テッカハマン地熱発電所(予測出力:各40メガワット)の3案件。東芝によると、納入する設備の蒸気量や圧力が、ゾルルエナジーと結んだ包括契約で定める条件(蒸気タービン・発電機の仕様範囲など)に合致すれば、独占的に交渉できる。

東芝は過去にも、ゾルルエナジーからアラヒシェル地熱発電所やクズレデレ第3地熱発電所向けに蒸気タービン・発電機を受注している。また、昨年1月には同社と地熱、火力、水力発電所の建設における協業の覚書を締結しており、事業化調査の段階から新規建設計画に参画できる体制を整えている。

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