中国の民間資源・投資会社、中国華信能源(CEFC)はこのほど、スイスの資源商社グレンコア及びカタール投資庁(QIA)から、ロシア石油最大手の国営ロスネフチの株式14.16%を買収することで合意した。取引額は約89億米ドル。
ロシア政府は2014年の欧米諸国による制裁発動を受け、中国との関係強化を図っている。今回の取引で、両国のエネルギー提携は一層深まる。
グレンコアとQIAは昨年12月、ロスネフチの部分民営化に伴い、株式19.5%を共同で取得していた。当時の買収額は102億ユーロ。今回、取引対象とならなかった5.3%は、グレンコアとQIAが保持する。
手続き完了後のロスネフチへの主な出資構成は、政府(50%)、英石油メジャーBP(19.75%)、CEFC(14.16%)、QIA(4.7%)、グレンコア(0.5%)となる。