ハンガリーの食品メーカー、カル・イングリディエンツ(Kall)はこのほど、同国中部ソルノクの近郊に異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)工場を開設した。年産能力は53万トン。建設費のうち92億フォリント(39億1,500万ユーロ)を政府が助成し、MKB銀行と輸出入銀行が300億フォリントを融資した。500人の雇用創出が見込まれている。
開所式に出席したオルバン首相によると、同工場は年間売上高が550億フォリント(234億800万ユーロ)に上る見通しだ。関連産業などを加えると、国内総生産(GDP)を最大1,850億フォリント(787億3,500万ユーロ)増やす効果があるという。
欧州連合(EU)では9月末に砂糖生産割当制度が廃止され、砂糖よりも安価な異性化糖の需要が拡大すると見込まれている。(1HUF=0.43JPY)