中国の浙江吉利グループ傘下の電気自動車(EV)メーカー、知豆(Zhi Dou)が、中東欧工場の建設地を模索している。13日付の『スロバキア・スペクテイター』が報じたもので、二人乗りのコンパクトEV「D2」を生産する目的だ。現時点で候補に上っているのはスロバキア、スロベニア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアの5カ国。2020年までに4億ユーロを投じ、年3万6,000台の生産能力を整備する。500人の雇用創出を見込む。
知豆スロバキアによると、選定に当たっては地の利や法的枠組み、通貨、地元政府による助成などを検討材料とする。
知豆は2011年の創立で、事業を急速に拡大させている。中国で4工場を運営し、オランダにも組立工場を持つ。韓国では工場を建設中だ。
投資会社キャピタルマーケットのアナリスト、クリシュトフ氏は「知豆は欧州でこそあまり知られていないが、EV販売台数では世界大手に数えられる。欧州は知豆にとっては利ざやの大きい魅力的な市場だ」とコメントしている。
浙江吉利は傘下に自動車大手の吉利汽車(Geely)を持つ。