商船三井(MOL)と丸紅は28日、ロシア天然ガス2位のノバテクと、カムチャツカ半島沖で新設する液化天然ガス(LNG)積替え基地の事業化調査を共同で行うことで覚書を交わした。
対象となる積替え基地は、ノバテクがロシア北極圏で進めるLNGプロジェクトで生産される液化天然ガスを洋上で砕氷運搬船から標準的なタンカーに積み替えるための設備となる。これにより北極圏からアジア太平洋地域へのLNG供給の自由度が高まることが期待される。
ノバテクは北極圏ヤマル半島でLNGを生産するヤマルLNGプロジェクトを主導している。同プロジェクトでMOLは中国遠洋海運集団(COSCO)と共同で輸送を担当する。