ラトビア中南部のゼムガレ州が、2019年に無人運転バスを試験的に導入する。自動運転車の普及を目指す「Sohjoa Baltic」プロジェクトの一環で、鉄道などの基幹交通システムと目的地との間といった端末交通における自動運転の実用性を探る。
地域開発当局によると、来年の春から夏にかけてイェルガヴァとアイズクラウクレの2自治体で自動運転システムの実証実験を行う。事故時の責任の所在などを定める法的枠組みや交通管制規定が未整備であることから、走行時には人間の運転手が乗り込む。
「Sohjoa Baltic」は、公共交通機関に端末交通手段として自動運転バスを導入することで、持続可能かつ環境に配慮した「市民の足」を確保することを目標にしている。フィンランド、エストニア、スウェーデン、ラトビアなど北欧の自治体や研究機関などが参加し、総予算380万ユーロのうち欧州連合(EU)のバルト海地域プログラムから280万ユーロの助成を受けている。