リトアニアの医薬品販売大手ユーロアポテカは11月28日、スウェーデン同業の国営アポテクスグルッペン(AGHAB)を買収することで同国政府と合意したと発表した。AGHABの優れたフランチャイズ販売方式を取り込み、北欧・中東欧の有力薬局チェーンとして基盤を強化するのが狙い。スウェーデン政府によると、フランチャイズサービスを含めた取引額は1億7,070万ユーロに上る。
AGHABは自営薬局の支援を目的に2010年にサービスを開始。「アポテクスグルッペン」ブランドでフランチャイズ186店舗と直営店3店を展開する。ユーロアポテカは買収により、フランチャイズ156店と直営店3店を傘下に収める。これによりスウェーデン市場シェアは業界4位となる9%に拡大する。
ユーロアポテカは2007年の設立で、実店舗からオンラインショップまで多様な形態で事業展開する。リトアニア、エストニア、ラトビア、ポーランド、ウクライナを合わせた店舗数は454店舗。2016年の売上高は前年比4.8%増の3億5,300万ユーロで、スウェーデンを含めた総売上は7億5,000万ユーロとなる。