米金融大手ゴールドマン・サックスなど大手金融機関がポーランド拠点の強化を計画している。ロイター通信が5日報じたもので、ゴールドマン・サックスが2018年中にポーランド国内で250人を新規雇用するほか、英大手銀行スタンダードチャータードも同国に新たに拠点を設置し500人を雇用することを検討している模様だ。
ゴールドマン・サックスによると、同行は来年末までに同国の従業員数を現在の525人から750人あるいは800人まで増やす予定。新たに雇用された人材はオペレーション、リスク管理、財務及び人事管理のいわゆるバックオフィス業務を担当する。
スタンダードチャータードは500人規模の拠点を東欧に開設する。候補地にはポーランドのワルシャワまたはクラクフ、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペストが挙がっている。2018年1-3月期までに決定する予定。
今年9月にポーランド政府は米JPモルガンチェースがワルシャワに3,000人規模のグローバルオペレーションセンターの開設を計画していることを明らかにしていた。
ロイターによると、ゴールドマン・サックスは英国の欧州連合(EU)離脱に備え、イタリアのミラノの新事務所の賃貸契約を締結した模様だ。