露ガスプロム、国内最大のアクリル酸工場を稼働

ロシア国営ガス会社のガスプロムは1日、同国バシコルトスタン共和国のサラバートでアクリル酸とアクリル酸ブチルを生産する新工場の開所式を行った。同工場の年産能力はアクリル酸が8万トンで、それを原料に高純度アクリル酸を3万5,000トン、ブチルアルコールと反応させてアクリル酸ブチル8万トンを製造する。雇用人数は340人。

ガスプロムによると、生産されるアクリル酸ブチルの量は同国の輸入量に匹敵する。今回のプロジェクトは政府の輸入代替促進策の一環で実施された。

アクリル酸及びアクリル酸ブチルは塗料や洗剤、医療用品に利用されている。

同工場を設置したガスプロム傘下の石油化学企業ガスプロムネフチェヒム・サラバートはガソリン、ディーゼル油、灯油、精製ガス、ブチルアルコール、可塑剤、ポリエチレン、ポリスチレンなどを生産している。

上部へスクロール