カザフスタンで第4製油所建設へ、燃料自給を強化

カザフスタンが石油精製能力を強化する。ボズンバエフ・エネルギー相は10日、現地テレビ『カバール』の番組で、第4製油所の建設に向けた作業グループが発足したことを明らかにした。年々増加する燃料・潤滑油の需要に国内で対応できる生産体制を構築するのが目的となる。

カザフスタンは中央アジア最大の原油埋蔵国で、16年の生産量は1日当たり156万バレルだった。石油精製所は北東部のパブロダール(1日当たりの原油処理量16.3万バレル)、西部カスピ海近郊のアティラウ(同10.4万バレル)、 南部シムケント(16万バレル)の3施設。国内ガソリン・ディーゼル燃料需要の約7割に対応し、残りはロシアから輸入している。

第4精油所プロジェクトは年内に事業採算性を調査したうえで、来年に投資家を募り着工する計画だ。同国では既存製油所の設備刷新・増強を進めているが、2022年ごろにはロシア製品の輸入依存度が再び高まるとみられており、新精製所の早期の稼働を目指している。

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