チェコの17年新車販売4.6%増、前年から大幅に縮小

チェコ自動車輸入業者協会(SDA)がこのほど発表した2017年の新車乗用車販売台数は前年比4.6%増の27万1,595台となったものの、伸び幅は前年の12.5%から大幅に縮小した。同市場は14年から3年連続で二桁成長が続いていた。全体の4分の3が法人向けとなっている。

小型商用車の販売台数は0.8%増の1万9,398台。大型商用車は9.5%減の1万8台、バスは20.6%減の804台だった。

乗用車のブランド別販売台数では、首位のシュコダが全体の31%を占め、2位のフォルクスワーゲン(VW、10%)、3位の現代自動車(8%)を大きく引き離した。販売数の増加率が最も大きかったのはトヨタ自動車の46%で、これに日産(26%)とダチア(17%)が続いた。ポルシェとBMW(各15%)、メルセデスベンツ(14%)も大きく伸びた。乗用車のタイプではSUVの人気が最も高く、全体の24%を占めた。

ディーゼル車の販売割合は38%で、前年から5ポイント縮小した。圧縮天然ガス(CNG)車、ハイブリッド車(HV)はどちらも1%だった。電気自動車(EV)は前年比53%増の307台が販売されたものの、割合は0.1%にとどまった。

欧州自動車工業協会(ACEA)によると、欧州連合(EU)の新車市場におけるチェコの順位は第11位、うち中東欧諸国内ではポーランドに次ぐ第2位となっている。コンサルティング大手プライス・ウォーターハウス・クーパース(PWC)は、チェコの今年の新車乗用車の増加率は3~8%となり、販売台数は30万台をわずかに下回ると予測する。

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