露ズベルバンク、トルコ子会社売却でドバイ最大手銀行と協議

ドバイ銀行最大手のエミレーツNBD銀行は30日、トルコ9位銀行デニズバンクの買収に向けて、ロシア親会社のズベルバンクと協議中であることを明らかにした。買収交渉報道を受けたもので、デニズバンク取得に関心があることを認めた。見通しについては「協議が始まったばかりで、取引が行われるかどうかを判断できる段階にない」とコメントした。

ズベルバンクは2012年、経営破たんした仏・ベルギー系金融大手デクシアからデニズバンクを35億米ドルで買収した。出資比率は99.85％。消息筋によると、湾岸諸国の他の金融機関からも打診を受けているもようだ。

エミレーツNBD銀行は2013年に仏BNPパリバからエジプト事業を取得し、トルコについても買収の機会をうかがってきた。昨年はインドに最初の支店を開設。今年はエジプトとサウジアラビアの支店網を拡張するとともに、トルコに駐在員事務所を設置すると予告していた。