オーストリアの機械メーカー、マプランが3月末、スロバキアのマラツキー工場の拡張を完了する。同地はウィーン近郊にある本社に近く、インフラが整っていることから、国外生産拠点として強化する方針だ。工場拡張の投資額は450万ユーロに上る。
マプランは2015年、マラツキー工場で制御盤の量産を開始した。現在の従業員20人。拡張によって3万平方メートルの敷地に床面積3,500平方メートルの生産棟を新設し、生産能力を引き上げるとともに、金属部品の生産や各種の部品組み立ても本格化させる。400平方メートルの事務所施設も設ける。
マプランは自動車などに使われるプラスチック部品加工用の射出成形機やプレス機を製造する。2017年の売上高は5,000万ユーロ超となり、同社として過去最高を記録した。受注好調を追い風に、スロバキアに加え中国でも工場を建設中で、5年後の売上高7,200万ユーロ達成を目指している。