チェコ運輸省、国内最長のトンネル工事を承認

チェコ運輸省はこのほど、チェコ最長となる長さ5キロメートルの鉄道トンネル工事計画を承認した。プラハから南下しウィーンへ向かう鉄道区間の高速化に伴うものだ。この区間は欧州連合(EU)が整備を目指す欧州運輸回廊4号線を構成するが、費用の高さから一時はトンネル工事が中止されるとみられていた。計画のスタートには環境法改正が必要なことから着工時期はまだ決まっていない。専門家は2020年以降と予測している。

問題の区間は、ネマニツェとシェヴィエティーンを結ぶ12キロメートルで、2つのトンネルが合計8キロメートルを占める。今回、承認された5キロメートルのトンネルは、チェスケー・ブジェヨビツェの北に位置するホティーチャニ近郊に作られる。

運輸省は、◇鉄道インフラ当局SZDCの推定する工事費が以前の120億コルナから80億コルナ(3億2,000万ユーロ)まで低下したこと◇トンネルがなければカーブの多い単線区間とつなぐしかなく、時速200キロの高速幹線が実現できなくなる――などから、計画実施を承認したとみられている。(1CZK=5.18JPY)

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