世界銀行がベラルーシに対し、2022年までの5年間で5億ドル規模の支援を計画していることがわかった。同国のベルタ通信が20日に伝えたところによると、世銀のゴッツ理事は同国のジノフスキー経済相との会談後の会見で、同理事会が今後4~5年間のベラルーシとの協力について検討を進める予定だと明らかにした。実施されるプロジェクトは国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に資するものとなる予定。同理事はミンスクで今月21-22日にかけて開催されたSDGsに関する欧州・CIS(独立国家共同体)地域の担当者会合に出席するため同国を訪問していた。
ゴッツ理事によると、現在世銀はベラルーシ国内でエネルギーや教育などの公的部門に加え、民間事業への支援を実施している。
ジノフスキー経済相は、ベラルーシはSDGsについて2030年までに関連事業を実施することを約束していると述べ、国連の経済、社会及び環境アジェンダに関する17の目標を達成するため35年までの開発戦略を作成する予定だと話した。また、世銀が健康や教育などベラルーシでの活動をさらに拡大するよう期待しているとも述べた。
ベラルーシは1992年に世銀に加盟した。世銀の支援額は累積で計17億ドルに上る。2018年1月時点で世銀は同国の8つのプロジェクトに計7億7,580万ドルを投資すると共に、2つのプロジェクトに対し730万ドルを供与している。