ポーランドの鉱山機械大手ファムル(Famur)は今年、外国企業との連携を強化していく方針だ。同社のバルトス・ビエラク副社長は先ごろ、年内にグループ企業の同業コペックスの統合を完了し、良好な市況を利用して収益を回復させ海外での事業拡大を図る意向を示した。まずは米国、カナダ及びオーストラリアの企業との間で戦略的連携を進める計画だ。来年以降もさらに事業を拡大しグローバルプレーヤーを目指すとしている。
同副社長は「米国やオーストラリアなどの成熟した鉱業関連市場には我々が注目すべき多くの中規模な企業がある」と述べ、今後数カ月内に交渉の詳細を明らかにできる見通しだとした。また短期間で投資収益の回収が可能な小規模企業の買収も考えられるとの考えを示した。
ポーランド南部カトヴィツェに拠点を置くファムルは鉱業用掘削機械などを製造する。グループ全体の従業員数は5,000人。2017年の売上高は14億5,800万ズロチ(3億4,640万ユーロ)、営業利益(EBITDA)は2億9,200万ズロチ(6,940万ユーロ)だった。(1PLN=31.37JPY)