金属・プラスチック加工の独ヴァルター・クライン(WKW)グループがハンガリー北西部のジュール工場を拡張する。同国子会社のエルプセー・フンガリア(Erbsloh Hungaria)を通じて140億フォリント(4,490万ユーロ)を追加投資し、面積1,500平方メートルの工場棟と表面処理設備を整備する。政府から30億5,000万フォリントの助成を受ける。
エルプセーのベネ工場長によると、2023年までに従業員数は現行の162人から352人以上に増える。また、売上高は17年の59億フォリント(1,890万ユーロ)から、21年には130億~150億フォリント、23年には180億~200億フォリントに拡大する見通しだ。ハンガリーのシーヤールト外務貿易相によると、今回の投資により、ジュール工場は東欧におけるWKWのハブ工場となる。なお、今年の売上高は昨年並みを予定している。
エルプセーは、ジャガー・ランドローバー(JLR)、アウディ、ボルボ、BMWなどと取引がある。今回の投資が完了すると、ダイムラーが大口顧客に加わる見込みだ。(1HUF=0.42JPY)