ハンガリー樹脂加工大手、PVC新工場を開所

ハンガリーの樹脂加工大手オングロパック(Ongropack)は先ごろ、北東部のミシュコルツ近郊で新工場を開所した。ポリ塩化ビニル(PVC)製品の生産増が目的となる。投資額91億フォリント(約2,900万ユーロ)のうち10億5,300万フォリントを政府の助成で賄ったほか、ハンガリー国立銀行(MNB)の成長計画基金(FGS)の融資も利用した。

同社は昨年、PVC製品2万4,000トンを生産し、その90%を輸出した。売上高は過去9年間に年平均約9%で増加しており、昨年は135億フォリント(4,330万ユーロ)に達した。

オングロパックは1993年、地元化学大手ボルソドケム(BC)のPVCフィルム事業子会社として設立された。3年後にBCのPVCシート製造子会社と合併し、2009年に独立会社となった。同社のPVCフィルムは医薬品や食品の包装用ブリスターパックに、PVCシートは広告や建築分野で使われている。従業員数は240人。(1HUF=0.42JPY)

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