特殊化学大手の独エボニックは3日、ハンガリーの飼料添加物工場を今月末で閉鎖すると発表した。国際市場の争激化で採算ラインを維持できなくなったためと説明している。代わりに中国同業の阜豊集団へ生産を委託する。
対象となるのは東部カーバ(Kaba)にある工場で、養豚・養鶏業者向けにアミノ酸の一種である「L-スレオニン」を生産している。従業員は120人。
エボニックは今年初め、阜豊集団との提携を発表した。L-スレオニンの外注化で効率を改善する狙いだ。
生産を委託した製品は今後も「スレアミノ」の商品名で販売する。L-スレオニンは、家畜飼料のアミノ酸バランスを整えるのに役立つ。