ラトビアの医薬品メーカーSVCは先ごろ、ウズベキスタン東部ジザフの現地政府との間で医薬品工場を建設するための基本合意書を締結した。新工場が建設されるのは同地のゾミン・ファーム自由経済地域(FEZ)で、主にウズベキスタンと近隣諸国の医薬品メーカー向けに原料を生産する。一部は欧州連合(EU)諸国などにも輸出する予定。
SVCはラトビアのグンティス・ベレビクス前保健相と、同国のガス会社ラトビアス・ガゼ監査役でロシア国営石油会社ロスネフチ関連企業のイテラ・ラトビア社長であるユリス・サビクキス氏が設立した企業。サビクキス氏は昨年、ウズベキスタンで大型のガス火力発電所を建設している。
ベレビクス氏によると、新工場は医薬品の製造管理並びに品質管理の基準であるGMP認証の取得後、ドイツのメーカーやラトビア企業のグリンデックス(Grindex)及びオラインファーム(Olainfarm)に製品を供給することを目指している。
SVCグループの株式はサビクキス氏が70%、ベレビクス氏が15%を保有している。