独化学大手ワッカー・ケミーは先ごろ、モスクワの技術センターを拡張し、接着剤とシーリング剤に関する研究施設を新たに開設した。新施設では顧客の要望に迅速に応えるため、現地の需要に見合った製品の開発やテストを行っていく予定。
現地の関係者は、ロシア国内での独自テストを通じて同社の結着剤「VINNAPAS」や吸水防止剤「SILRES」を添加した製品の質を証明することができると話した。新施設では最新の機器を用いて様々な粘度と揺変(ようへん)性を持つ製品のテストを行うことができる。
同社はまた、既存のドライモルタル、塗装、コーティング及び建設用シリコンの研究施設がロシアの国家規格GOSTなどの認証を取得したことも明らかにした。
同社はモスクワのほかウクライナ・キエフに拠点を持ち、両拠点で独立国家共同体(CIS)地域を統括している。モスクワには技術センターのほか研修施設も持つ。