チェコが欧州単一通貨ユーロを導入するのはしばらく先になりそうだ。近く成立する見込みの次期政権の施政方針案に「導入見送り」が盛り込まれたことが先ごろ明らかになった。新政権の首相と目されるバビシュ暫定首相(ANO)は現地新聞の取材に対し、「チェコの利とならない」ことを理由にあげている。
バビシュ暫定首相は、社会民主党(CSSD)との少数連立政権樹立に向けた交渉を終了し、あとは両党の承認手続きを待つのみとなっている。共産党(KSCM)からは閣外協力の承諾を得ている。
ユーロ導入に反対する根拠としてバビシュ氏は以前、「ギリシャの債務問題」を挙げていたが、今回はより一般的な理由を示した。