スロバキア統計局が14日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.9%上昇し、上げ幅は前月から0.5ポイント拡大した。インフレ率の上昇は2カ月連続で、2012年12月(3.2%)以来の高い水準となった。価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率は3.3%で、前月から0.6ポイント拡大した。
項目別では「食品・非アルコール飲料」が5.8%上昇したほか、「運輸(自動車用燃料を含む)」は5.3%、「宿泊・外食」は3.4%、「雑貨・サービス」は3%、「衣類・靴」は2.7%、「医療」は2.1%、「住宅・上下水道・電気・ガス・その他の燃料」は1.7%、「アルコール飲料・たばこ」は1.6%、「娯楽・文化」は1.4%、「教育」は1%の幅で上昇した。
「郵便・電気通信」は横ばいだった。
同国のインフレ率は2014年1月以降、ゼロからマイナスの水準が続いていたが、16年7月のマイナス0.9%を底に上昇に転じている。17年は6月の1%から18年1月の2.4%まで上昇。2月に2.1%に低下したものの、再び加速傾向にある。