SBIホールディングス、ロシア直接投資基金と共同投資契約

SBIホールディングスは28日、ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)と、フィンテックおよびバイオテクノロジー分野を対象とした共同投資に関する契約を結んだと発表した。共同投資ファンドの設立をはじめ、ロシアでの投資活動について幅広い協力体制を築いていく。同契約は26日にモスクワで行われた日露首脳会談における経済協力の成果文書の1つに含まれる。

SBIは100%子会社のロシア商業銀行SBIバンク(旧YARバンク)を通じ、2016年5月の首脳会談で安倍首相がプーチン大統領に提示した日露経済協力8項目の具体化に向けた取り組みを進めている。今年4月には、ロシア極東開発省管轄の極東投資誘致・輸出支援庁(FEIA)と提携を結び、中堅・中小企業を対象とした日露関連プロジェクトに対する金融サービス提供で協力することを取り決めた。

RDIFは2001年に設立された国家ファンドで、基金総額は約100億ドル。これまでに提携パートナーと20億ドル超の共同投資を実施してきた。

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