ドイツ自動車部品メーカーのヴィールピュッツはこのほど、ルーマニア南西部のクラヨバで新工場を着工した。クラヨバ先端技術工業パーク(HTIP)内の3万平方メートル分を賃借して工場を建設する。第1期投資額は500万ユーロで、今年9月の稼働と300人の雇用を予定する。
当初は組立生産を行い、将来的には現在開発段階にあるハイテク部品の生産を計画している。同社は配管部品やヘッドレストの支持具(ステー)、U字ボルト、オイルレベルゲージなどパイプ・線曲げ加工品を得意とする。
ハンス・シュルテス社長によると、同社は1930年以来、ケルンにあるフォードの工場に部品を供給している。2007年には売上高が初めて1億ユーロを超えた。フォードのほか、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、ゼネラルモーターズ(GM)に部品を供給する。従業員は1,100人。
クラヨバではフォードがコンパクトSUV「エコスポーツ」や環境対応エンジン「エコブースト」を生産している。