ラトビア国営航空会社のバルチック航空(AirBaltic)は5月28日、カナダの航空機製造大手ボンバルディア・コマーシャルエアクラフトと小型旅客機「CS300」30機の発注契約を交わしたと発表した。同契約はバルチック航空の次世代事業計画「デスティネーション(目的地)2025」の根幹を成すもので、30機の追加発注オプションを含む。
バルチック航空のマーティン・ガウス最高経営責任者(CEO)は「過去、ボンバルディアの低燃費小型旅客機『Cシリーズ』を採用し、コスト削減に成功した。今後は80機のCS300を揃え、さらなる成長を図る」と抱負を述べた。同社はデスティネーション2025のもと、バルト3国と欧州主要都市を結ぶ路線の拡張を目指し、さらなる乗客の獲得と増収を狙っている。
ラトビアのアウグリス運輸相は「バルチック航空は2017年、運営および財務の面で過去最高の業績を達成した。今回の発注契約はラトビア史上、最大の投資案件となり、バルト諸国の航空インフラの成長に大きく寄与する」と期待を示した。
バルチック航空は過去、累計20機のCS300を発注した。現在8機を保有しており、2019年までに残りの12機を受領できる見込み。今回発注したCS300の納入は19年10-12月期に開始される。発注総額はボンバルディアの標準販売価格ベースで約29億米ドルに上る。