バルト3国での生産提携を計画しているカナダの自動車部品大手マグナが、提携候補の企業の絞り込みを開始した。現地英字紙『バルティック・コース』が7日、投資促進機関インベスト・リトアニアの情報として報じたもので、同社はリトアニアの22社を含めた同地域のサプライヤー32社と面談し、うち5割が提携先として有望との感触を得たもようだ。
リトアニアのエンジニアリング産業協会(LINPRA)理事のラシオニス氏によると、マグナは第一段階の選別をクリアした企業の競争力を確認したうえで企業監査を行い、最終的に公式サプライヤーとして長期契約を交わす計画だ
マグナは西欧では独、仏、英、西など、中東欧ではポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、セルビアに生産拠点を構える。バルト諸国を新拠点に決めた背景には、西欧の生産能力不足に加え、中東欧での人材不足が深刻になってきた現状がある。