米飲料大手コカ・コーラ子会社で中東欧事業を統括するコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング(コカ・コーラHBC)のハンガリー法人は18日、西部ザラセントグロートのミネラルウォーター工場の拡張に18億フォリント(558万ユーロ)を投資すると発表した。プレミアム製品「グラソー・スマートウォーター」を生産し、欧州での販売を拡大する狙い。
「グラソー・スマートウォーター」は電解水の一種で、有機物を損なわずに留出できる水蒸気蒸留法で作られる。コカ・コーラは同製品を当初、イタリア、オーストリア、ロシア、チェコ、スロバキア、セルビア、クロアチア、アイルランドで販売する。今後数年間で年産量を1億本に引き上げる可能性もある。
コカ・コーラHBCハンガリー法人のアゲリディス社長によると、1996年に米国で考案された「スマートウォーター」はすでに米国とイギリスで売り上げ首位のプレミアム製品となっている。同製品の製法技術は、これまで欧州ではイギリスとオランダでのみ採用されている。(1HUF=0.39JPY)