オーストリア大手銀行のライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)は先ごろ、南東欧地域の7つの証券市場が参加する多国間証券取引システム、SEEリンクと戦略的提携に入ることで基本合意書(MOU)を交わした。国境を越えた証券取引を行うため新しい手法を取り入れるのが目的で、今後RBIのGSS(国際証券サービス)オペレーションズセンターがSEEリンクで行われている取引を実施する。
合意にはRBIとSEEリンクのほか、SEEリンクの当初の設立メンバーであるクロアチア、ブルガリア、マケドニアの各証券取引所が参加した。RBIの関係者は「RBIは南東欧の証券市場の活発化に強い関心を持っている」と述べた。
RBIは既に同地域で広く預金関連業務を行っており、10の預金取扱金融機関と取引関係にある。