仏電力サービス大手のエンジーはこのほど、ルーマニアのIoT(モノのインターネット)企業フラッシュネットを買収すると発表した。エンジーの公共街路灯サービスにIoT技術を取り込むのが狙い。スマート化を目指す地方自治体の要求に応えるとともに、同サービス分野での競争力を高めて地位の強化を図る。
エンジーはフラッシュネットの株式60%を取得する。フラッシュネットは2005年の設立で、地方自治体向けにIoTを利用したソリューションを提案している。同社のスマート街灯管理システム「InteliLIGHTR」は、街灯網の総合管理能力に優れ、省エネやメンテナンスのコスト削減を実現する。ルーマニアのブラショフとクラヨバ、サウジアラビアのメッカとリヤド、ドバイ、ギリシャのアテネ、マレーシアのペナンなど世界各地で試験事業などに導入されている。エンジーは低炭素発電(天然ガス・再生可能エネルギー)およびエネルギー効率化やデジタル管理などの顧客ソリューションを主力事業とし、世界70カ国に進出している。公共街路灯サービス分野では欧州および南北米の市町村500超の街灯システムを管理している。