ポーランドの化学大手チェフ(Ciech)は7月26日、スペインの後発農薬メーカーであるプロプラン・プラント・プロテクションの全株式を4,460万ユーロで買収した。75%を3,350万ユーロで取得することを決めた5月の合意から一歩踏み込む内容で、7-9月期(第3四半期)から連結子会社化する。
チェフがソーダ事業以外で外国企業を取得するのは今回が初めて。プロプランは原料調達、生産、物流を外注化し、商品登録業務に注力する後発農薬メーカーで、昨年は1,600万ユーロの売上高を計上した。登録済みの殺菌剤、除草剤、殺虫剤など120品目を擁し、本国スペインのほか、フランス、イタリア、オーストリア、アフリカ諸国などに製品を供給し、南米市場への参入も計画している。
チェフは同社子会社化で製品の守備範囲を広げるとともに、新市場参入への足掛かりを得る。