建設大手スカンスカ、ハンガリーで最新鋭のビル運営システムを導入

スウェーデンの建設大手スカンスカはこのほど、ブダペストで開発中のオフィスビル「ミル・パーク」で最新鋭のビル運営システム「コネクテッド・バイ・スカンスカ」の導入に着手したと発表した。先月稼働したワルシャワのビルに続くもので、この秋にも運営を開始する。

「コネクテッド・バイ・スカンスカ」はオフィスビル向けのソフトウエアパッケージだ。ビルで働く人向けのモバイルアプリと、店子(テナント)・ビル管理者向けポータルから成り、ユーザーの必要に応じて機能を選択・設定(カスタマイズ)できる。

スカンスカ・ハンガリーのワピンスキ社長は「テナントの従業員も、昼食を注文したり、相乗り通勤のパートナーを見つけたり、公共交通情報をリアルタイムで入手したり、近隣でどんなイベントがあるか調べたりでき、大変便利になる」と自信を示す。

システムは3つの柱から成る。ビル管理機能(「コネクテッド・ビルディング」)では、スマートフォンを利用した入退管理や、オフィススペースの運用効率化、無人受付システムなどが可能になる。利用管理(「コネクテッド・フィットアウト」)には会議室予約システムや作業環境管理などの機能が含まれる。「コネクテッド・グリーン」では、環境教育や、テナント各社のLEED認証(ビル環境性能評価)、WELL認証(建物利用者の健康・快適性の評価)取得支援などを行う。

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