ロシア中央銀行は7月27日、政策金利を従来の7.25%で据え置くことを決定した。増税の予告でインフレリスクが高まっているためだ。金利の据え置きは3カ月連続。今後の見通しとしては、現時点で年内に利下げを行う予定がないことを明らかにした。
インフレ率が昨年7月以来、目標の4%を下回っていることから、中銀は段階的に利下げを実施してきた。しかし、政府の増税予告で足踏みを強いられている。
ロシアの付加価値税率は来年から2ポイント上昇し、20%となる。中銀では、増税の影響がすでに年末までに表れるとみており、6月に2.3%だったインフレ率は今年末に3.5~4%へ上昇すると予測する。来年は4%を超え、2020年初めには再び4%に下がるとみる。
一方で今年の経済成長率は1.5~2%を予想している。