中東欧最大の民間投資会社であるチェコのPPFは7月31日、ノルウェー通信大手テレノールの中東欧事業買収に関わる全ての手続きが完了したと発表した。買収額は28億ユーロ。PPFは2016年に通信市場に初参入し、チェコとスロバキアで事業展開しており、今回の買収で中東欧事業を一挙に拡大強化する戦略だ。
PPFが買収したのはテレノールのハンガリー、ブルガリア、モンテネグロ、セルビアの移動体通信サービスおよび通信回線技術・ITサービス子会社のテレノール・コモンオペレーション。PPFは2021年までテレノールのブランド名を使用する権利も確保した。
テレノールは1994年にハンガリーの通信事業者パンノンの買収により中東欧市場に初進出した。事業規模は昨年末時点で顧客数が900万超、従業員数は約3,500人となっている。